食べる物の不安をなくせば在宅介護は楽になる!
こんにちは ! なおみんです。
福祉現場で働いてきた現役看護師がお伝えする家族介護について
今回は「食事」のお話です。
介護が必要なくても病院から家族が退院してきたら食事について考えちゃう人、多いんじゃないですか?
何を食べさせよう?
どんなものなら食べられるのかしら?
結論から言ってしまえば、病気による食事制限がなければ「普通の食事」で大丈夫!
減塩は生活習慣病予防の観点からもお勧めですが、「薄味を心がける」程度でいいと思います。
厳密に塩分〇グラム・・・と指示がなければ。
いろいろな食材をバランスよく摂れればいいと思います。
入院中にあれが食べたいなぁ、これが食べたいなぁと思い描いているかもしれません。
食べたいものを食べてもらうのがまずは一番です。
家族介護で問題になってくるのは、介護させる人が「食べ物を飲み込む力」が低下している場合の食事ですね。病院ではきざみ食とかソフト食(ムース食)とかミキサー食とか特別な食事が提供されていたりしますが・・・家族が作るのは面倒そうですか?
きざみ食・・・これは「普通の食事」を細かくきざむだけです。
ミキサー食・・・これは「普通の食事」をミキサーやブレンダーにかけてトロトロにすると完成です。「トロミ剤」と水分を少し追加すると口触りや飲み込み易さが更によくなります。(トロミ剤はドラッグストアなどで市販されています。)
ソフト食(ムース食)・・・これは家庭で作るのはちょっと面倒かな?やってできないことはないけれど。でも大丈夫!最近は冷凍でムース食を届けてくれる通販サービスがあります。
最近はいろいろな介護食が売っているので、手作りのものと取り合わせて使うと介護する側の負担も減ると思います。
普通の食事も配食サービスなど1食から届けてくれるものもありますから、どんどん使って楽に介護をしましょう!
余談ですが・・・
減塩は出汁をきかせると塩分は少なくても美味しく食べられます。
ただし、粉末顆粒のだしの素はしっかり塩分が含まれているのでご注意ください。
酢の味、スパイスの味も塩分を少なくできるお助けアイテムです。
食事の内容も大事です。
ゆっくり楽しんで食事をしてもらうことはもっと大事です。
最後までお読みくださって感謝です。
介護する人が元気でいれば、介護の負担は軽くなる?
こんにちは! なおみんです。
現役看護師として福祉の現場で長く働いてきました。
介護をするご家族もたくさんみてきました。
そこから家族介護について考えられることをお伝えしていこうと思います。
今日は…急に配偶者の親を介護することになったお嫁さん必見!
例えば、お義父さんの介護が必要になったとしましょう。
同居のお義母さんがいるので自分たちはお義母さんのサポートをすればよいと思っていたのに、なんだか最近お義母さんの様子がおかしい・・・。
物忘れが増えた気がする。何度も同じことを話したり、同じことを訊いたりする。
通常の会話には支障がないけれど・・・
そんな経験ありませんか?
元気だと思っていた両親も徐々に年を重ねているのですね~
日頃の会話や生活では気にならなかったのだけれど、介護という経験したことがない状況に出くわすことで今まで気になっていなかったことに改めて気づかされることもあります。
介護の対象が二人になってしまったようで憂鬱な気持ちになってしまいますね。
介護をされる人にばかり目がいきがちですが、介護する人の健康状態にも注目してあげてください。慣れないことばかりで疲労もありますし、大切な人の病気のこと、できていたことができなくなっていることに関して介護する人も衝撃を受けていたり、受け入れられなかったりするのです。どうか優しく見守ってあげてください。
そして、ご自身が介護する立場の方!あなた自身の健康をまずは大切に守ってくださいね。
何か気になる症状があるときは迷わずに病院へ行きましょう。
そこでお知り合いになるドクターもまた心強い介護の仲間になってくれると思いますよ。
最後までお読みいただいて感謝です。
在宅介護の不安、なんでもやってあげればいいってもんじゃない!
こんにちは! なおみんです。
いざ家族の介護が必要と言われても何から始めたらいいのか…
途方に暮れてしまいますね。
要介護認定申請はしたものの、結果が出るまでには時間がかかるし、退院の日は近づいてくるし…
今回はまず家で介護を始めるとき、最初に考えることをお知らせしましょう。
以前のブログで、本人・家族・医師や看護師でよく話し合うことが大事!とお伝えしましたが、今回はもっと具体的に考えましょう。
体の状況は病院で聞きましたね。
次は介護を受ける人とよく話をしましょう。
生活の中の動作を一つ一つイメージして…
どんなことができて、どんなことができないか?
どんなことに困っているか?
何を助けてほしいか?
自分でできることは何か?
例えば…朝起きた時にベッドから起き上がることはできる。
立つことにはちょっと支えが欲しい。
カーテンを開けに行きたいが足元が狭いので、自分で行けるか不安。
トイレには行けるが下着の上げ下げは支えてもらわないと立っていられない。
・・・などなど
生活動作を一つ一つ考えて必要な手助けを洗い出してみましょう。
介護って聞くと、何もかもやってあげなければならないと思いがちですが、自分でできることはどんどんやってもらっていいのです。
できることまで奪わないであげてください。
また、今までのやり方ではできないけれど、方法を変えるとできることもあるかもしれません。
例えば…布巾を絞ってテーブルを拭くことはできないけれど、霧吹きで濡らしたテーブルを乾いたタオルで拭くことはできる。方法は違うけれどテーブルをきれいにするという目的は達成できますね。
身についた方法を変えることは難しいことかもしれないけれど、発想を柔軟にしてできることを一つでもやり続けることを考えましょう。
動きやすいように、動作をしやすいように環境を整えてあげることも効果的です。
カーテンを開けに行く足元が狭くて不安なら歩きやすい幅にするとか、手すりがないところにはつかまっても大丈夫なように椅子を置いて手すり代わりにする、など。
環境を整えてあげるだけでできることもあります。
介護を必要とされる人には確かに手助けが必要です。
でも、やりすぎはダメです。自分でできることは自分でし続けてもらってください。
それが介護される人にも介護する人にも負担を少なくする方法です。
最後までお読みいただき感謝です。
難しい言葉、介護保険のことわかってしまえば不安なく介護できる?
こんにちは! なおみんです。
介護保険…なんとなく聞いたことがあるけど具体的には知らない!
今回は介護保険についてお知らせしていきましょう。
民間介護保険は個人で掛け金を支払い、必要に応じて介護一時金や介護年金が支払われるものです。(生命保険みたいなイメージですね)
今回お伝えするのは平成12年に施行された公的介護保険のお話です。
介護保険というのは、介護が必要になった方にその費用を給付してくれる保険です。
保険なので、みんなで保険料を負担して必要な方に給付します。
給付を受けるためには、いろいろな手続きが必要で、受けられるかどうかの審査もあります。この審査の結果がよく聞かれる要介護度っていうものですね。
要支援1・2、要介護1~5の段階に認定されるものです。
(稀に非該当もあります。元気なので保険の給付に該当しないということです。)
運営主体と費用
保険制度の運営主体(保険者)は各市町村と特別区です。
費用は40歳以上の人が納める保険料と税金で運営されます。
サービスを受けられる人
●65歳以上の第1号被保険者
●40歳から64歳までの第2号被保険者のうち特定疾病(16の疾病が指定されています)があって介護認定を受けた者
・・・となっています。
介護認定は介護認定を受けたい人が保険者に申し出て、認定調査員の調査を受けます。
同時にかかりつけ医などの医師から体や病気の状況が記載された「意見書」が提出されます。その結果で要支援1・2および要介護1~5の段階に認定されます。
認定された介護度によって給付される費用が異なります。
介護度が重ければ重いほど多く給付される仕組みです。
介護保険で受けられるサービスの種類
〈居宅介護支援〉
●介護支援専門員(ケアマネージャー)がケアプランを作成する
〈居宅サービス〉
●訪問型サービス
●通所型サービス
●短期滞在型サービス
〈施設サービス〉
●介護老人保健施設
●介護医療院
〈福祉用具に関するサービス〉
〈住宅改修〉
・・・などがあります。
また、各保険者が地域の特性・ニーズに合わせて独自に行っている地域密着型サービスというものもあります。
これらのサービスを受けるために、まずは行政の相談窓口に介護認定の申請を行って介護認定を受けましょう。そのうえでケアマネージャーと相談し、具体的にサービスを組み立てて介護スタートです!
最後までお読みいただき感謝です!
介護を始める人の疑問・不安誰に聞いたらいいのかわかります!
こんにちは! なおみんです。
介護なんて自分はやったことがないし、何をしたらいいのかわからない。
「私、介護してます!」なんて言う人あまりいないから、誰に聞いたらいいのか
わからない。
近所の人に言うのも家の中のことをさらけ出すようで嫌だし、
そもそもそんなに近所付き合いしてないし…
仲の良い友達にもちょっと言いにくい…
そんなあなたの気持ちよーくわかります。
厚生労働省の調査によると、
早ければ60歳代から介護が必要になり、70歳代・80歳代と増えて
なんと90歳代では半数の人が介護を必要としている状況。
そして、その介護を担っているのは配偶者・子・子の配偶者で半数以上を
占めているのが現状だそうです。
もしかすると、周りには思っている以上に介護をしている人がいるのかも
しれません。
不安や疑問はどんどん訊いてみたり、愚痴ってみたりしましょう。
人は自分の不安や疑問を言葉にして発することで、自分の中でも整理ができると
言います。誰かに話すだけで自己解決できることもあるかもしれませんね。
行政には介護について相談する窓口が必ずあります。
地域包括ケアセンターなどという聞き慣れない名前だったりするのですが…(;^_^A
また、介護を必要としている人のかかりつけの病院などに医療相談室や地域連携室
などという部署があれば相談にのってくれます。
どんなに些細なことでも大丈夫!
必ず解決の糸口が見つかるはずです。
まずはひとりで抱え込まずに、不安や心配・疑問を口に出してみてください!!
最後まで読んでくださって感謝です。